こんにちは!
暮らしの「ちょっと困った」を解決、柴山金物店です。
「どっちを使えばいいの?」
穴あけ作業で迷ったことありませんか?
DIYやリフォームのときに「ここに穴を開けたいな」と思ったことありますよね。
棚板に配線用の穴を開けたり、エアコンのホースを通したりそんなときに・・・etc.ホームセンターの工具コーナーを見ると「コアドリル」と「ホールソー」というよく似た工具が並んでいます。
実際に見比べてみると、どちらも円筒状で刃が付いていて「え?見た目ほとんど一緒じゃない?」と思ってしまう人が多いはず。しかもラベルには「鉄・木材用」「コンクリート用」「超硬」などの文字が並んでいて、初めて買う人にとってはまるで暗号のようです。
実はこの2つ同じ「穴を開けるための工具」でも使う素材や構造がまったく違うんです。例えば木材や薄い金属にホールソーを使うのはOKですが、コンクリートに使うとまったく歯が立ちません。逆にコアドリルを木材に使っても綺麗に切れず、無理をすれば工具を壊してしまうこともあります。
つまり「どっちを選ぶか」で、作業の仕上がりも工具の寿命も大きく変わります。
コアドリルとホールソーの違いを理解しておくことは、DIY初心者でも失敗しないための第一歩なんです。
この記事では、見た目がそっくりなこの2つの工具について、
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構造や仕組みの違い
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向いている素材や作業内容
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DIYとプロでの使い分け方
を分かりやすく解説していきます。読み終わるころには、「この素材にはこっちを使えばいいんだ!」と自信を持って選べるようになります。
目次
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コアドリルとは?どんな素材に使うの?
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ホールソーとは?使える素材と仕組みを解説
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コアドリルとホールソーの違いを比較
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まとめ:素材で選べば失敗しない!
1. コアドリルとは?どんな素材に使うの?



コアドリルは、コンクリート・ブロック・モルタルなどの硬い素材に穴を開けるための専用ドリルです。見た目は円筒形で、先端の内側には「ダイヤモンドチップ」や「超硬チップ」と呼ばれる非常に硬い刃が取り付けられています。この刃が高速回転して、コンクリートを少しずつ削り取りながら円筒状の穴をくり抜くのが特徴です。
🔧 コンクリートを“くり抜く”ための強力な工具
通常のドリルビットでは、コンクリートのような硬い素材を貫通させることはほぼ不可能です。コアドリルはそうした素材に対応するよう設計されており、建築現場や設備工事での配管・配線用の穴あけに欠かせません。例えば以下のような場面で活躍します。
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エアコンの配管を通す穴あけ
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給排水やガスのパイプ貫通穴
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アンカー施工の下穴加工
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外壁・基礎部分の通線用の穴あけ
このように住宅やビルの「見えない部分」で使われることが多く、まさに縁の下の力持ち的な工具です。
⚙️ コアドリルの構造と種類
コアドリルの先端にはいくつかのタイプがあります。
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ダイヤモンドタイプ:最も硬く、コンクリートやタイルなど高硬度な素材に最適。
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超硬チップタイプ:ブロック・モルタル向け。価格が安く、住宅現場で多く使われる。
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乾式タイプ:水を使わずに削るタイプ。粉じんが出やすいが、手軽で小規模作業に便利。
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湿式タイプ:水をかけながら冷却して削るタイプ。摩耗しにくく、長時間の作業に向く。
作業内容や対象素材に合わせて、刃の種類を選ぶことが大切です。
💡 回転だけでなく「打撃」を使うタイプもある
コアドリルは一般的な電動ドリルよりも強力で、ハンマードリルやコアドリルマシンと呼ばれる専用機に取り付けて使用します。これらは「回転+打撃」で削るタイプが多く、硬いコンクリートにも対応可能です。また穴を開けたあとには「コア(芯)」と呼ばれる丸い塊が残ります。これを取り出すことで、配管やケーブルを通すスペースが完成します。
🧱 使用時の注意点
コアドリルは非常にパワーのある工具なので、使い方を間違えると危険です。
作業中は強い反動がかかるため、両手でしっかり固定し、姿勢を安定させて使うことが基本です。また削る際に出る粉じんや騒音も大きいので、防塵マスク・保護メガネ・耳栓を忘れずに。さらに、内側に配線や鉄筋がある壁には注意が必要です。誤って削ると大きな事故につながることもあります。
🔩 まとめ:コアドリルは“プロ仕様の穴あけツール”
コアドリルは、硬い素材に正確な穴を開けたいときに活躍する工具です。木材や薄い鉄板などの柔らかい素材には不向きですが、コンクリートなど「普通のドリルでは歯が立たない素材」に対しては最も頼りになる存在。エアコン工事・水道工事・外構工事など、「硬い壁に通したいものがある」場合には欠かせない道具です。
2. ホールソーとは?使える素材と仕組みを解説



ホールソーは木材・樹脂・薄い金属板などに穴を開けるための工具です。見た目はコアドリルに少し似ていますが、構造も使い方もまったく違います。
先端が“ノコギリの歯”のようなギザギザ形状になっていて、素材を削るのではなく円を描くように切り抜くのが特徴です。
🔧 電動ドリルやインパクトドライバーに装着できる
ホールソーは取り付けも簡単で、一般的な電動ドリルやインパクトドライバーに装着して使えます。特別な専用機は必要なく、DIYユーザーでも手軽に扱えるのが大きな魅力。
回転力で“丸いノコギリ”のように素材を切り取るので、木材・石膏ボード・塩ビ管・アルミ板などの柔らかい素材に最適です。例えばこんな使い方が一般的です👇
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木の棚や天板にケーブルを通す穴を開ける
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壁や天井に照明・換気扇を取り付けるための穴を開ける
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プラボックスや電気ボックスに配線用の貫通穴を作る
このようにホールソーは「きれいな丸穴を短時間で開けたい」ときに活躍します。
💡 ホールソーの種類と素材ごとの使い分け
実はホールソーにもいくつかのタイプがあります。
選び方を間違えると刃がすぐ摩耗したり、穴が焦げたりするので注意しましょう。
素材に合ったホールソーを選ぶことで、切れ味も寿命も全然違ってきます。
⚙️ ホールソーの構造と仕組み
ホールソーは中心に「パイロットドリル(ガイド用の細いドリル)」が付いています。このパイロットが最初に軽く穴を開け、刃がズレずにきれいな円を描けるようにガイドしてくれるんです。このお陰で、誰でも比較的正確に穴を開けられるのがホールソーの強み。ただし、厚みのある素材や硬いコンクリートには不向きです。無理に使うと摩擦熱で焦げたり、刃が欠けたりしてしまうので要注意です。
🪚 まとめ:ホールソーは“DIY向けの万能穴あけツール”
ホールソーは木材やプラスチック、薄い金属板などにきれいな丸穴を開けたいときに活躍する工具。構造がシンプルで扱いやすく、家庭用の電動ドリルにも取り付けられるためDIY初心者でも手軽に使えるのが最大の魅力です。「柔らかい素材をきれいに」「スピーディーに」穴あけしたいときは、迷わずホールソーを選びましょう。
3. コアドリルとホールソーの違いを比較
ここまでで「コアドリル」と「ホールソー」それぞれの特徴を見てきましたが、改めて2つを並べてみると、“似ているけどまったく別物”だということがよく分かります。どちらも「丸い穴を開ける」という目的は同じでも、対応する素材・刃の構造・使う電動工具・作業の仕上がりが全然違うんです。
🔩 比較表:コアドリル vs ホールソー
💡 それぞれの得意分野をイメージすると…
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コアドリル → 「コンクリートの壁にエアコンの配管を通す」など、硬い素材を相手にする作業向き。
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ホールソー → 「木の棚にケーブル穴を開ける」など、仕上がりのきれいさを重視する作業向き。
コアドリルは“削る力”、ホールソーは“切るスピード”が持ち味です。逆に言えばホールソーでコンクリートを削ろうとしても歯が立たず、コアドリルで木材を切っても焦げるだけという具合にまったく適性が違います。
🧱 実際に現場での使い分け例
| 作業内容 | 使用する工具 |
|---|---|
| エアコンの配管穴 | コアドリル(コンクリート対応) |
| 外壁の通線穴 | コアドリル |
| 木の棚や天板に配線穴 | ホールソー(木工用) |
| 塩ビパイプや電気ボックスに穴 | ホールソー(樹脂用) |
| ステンレスや鉄板に穴 | ホールソー(超硬タイプ) |
🔧 まとめ:素材を見ればどちらを選ぶかは一目瞭然
このルールさえ覚えておけばもう工具選びで迷うことはありません。「開けたい素材」と「求める仕上がり」を基準にすれば、最適な工具が自然と決まります。
4. まとめ:素材で選べば失敗しない!
コアドリルとホールソーはどちらも“穴を開ける”ための工具ですが、実は使う素材によってまったく役割が違います。
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コアドリルは、コンクリートやモルタルなどの硬い素材専用のドリル。建設・設備工事で配管や通線の穴を開けるときに使われます。
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ホールソーは、木材や樹脂、薄い金属などの柔らかい素材向けの工具。DIYや内装工事で、きれいな丸穴を短時間で開けたいときに最適です。
どちらを選ぶか迷ったときは、まず「何に穴を開けるのか?」を基準にしてください。
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硬いもの → コアドリル
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柔らかいもの → ホールソー
この基本さえ覚えておけば工具選びで失敗することはほとんどありません。
また刃の種類(ダイヤモンド・超硬・バイメタルなど)や、回転スピード・冷却方法などを正しく使い分けることで、仕上がりや工具寿命も大きく変わります。特に金属やコンクリートを扱うときは無理に力を入れず、工具の性能を活かす使い方が大切です。
「自分の作業にはどっちが合うのかわからない」「コアドリルの種類が多すぎて選べない」そんなときは、ぜひ柴山金物店にご相談ください。現場経験のあるスタッフが、素材・用途・工具の相性まで丁寧にアドバイスいたします。
DIYから本格的な設備工事まで、あなたの“穴あけ作業”をしっかりサポートします。
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